スタートから20km地点まで

5月20日午前6時に、Aコース(1周210km)の参加者(公式記録:1,142人)がスタート、僕らのBコース(大佐渡側一周130km、参加人数公式記録:564人)は「6時半頃からスタートしまーす」とMCのアナウンス。

ゲートの手前に並んで、いまかいまかと待っていると、Aコースの遅刻組がわらわらと僕らの脇の歩道を自転車押して走っていく。なんとかレンジャみたいなコスプレをしている人やママチャリでの参加者もいたようだ。MCが「ね、無理しなくていいけど、ママチャリの人、絶対帰ってきて!」と励ましていた(笑)。待機しているBコースの連中は思わずそこで拍手!彼は無事一周できたのだろうか…?

(参加人数と完走率は昨日、公式サイトで発表された

いくら「レース」ではないとはいえ制限時間もあるし、12人ずつの順次スタートとはいえほぼ一斉に何百人でスタートするわけで、とにかく誰かについて行こうと、ペースメーカを早めに見つけないと、とそればかり考えていたが、スタートで並んだときは何故かPronto/2005に乗るおじさんの真後ろ。その前にはvia Nironeの姿も…。笑。やっぱりビアンキは目立つね(笑)。

いよいよスタート。気温は低いけど雨は降っていない。予報では午後から回復に向かうなんて話も聞いていたので、シューズカバーはつけず、撥水性のウインドブレーカを着て、出発。

走り出して、ペースメーカを見つけるなんて言っても、自分のペースさえまだよくわからないから、とにかく先に走るPronto/2005のおじさんを見失わないようにと、それだけを考えていたような気がする。やがて時速27〜8kmほどの集団に混じる。Pronto/2005のおじさんのふくらはぎは僕よりずっと太くて、安定したケイデンス。後ろを走っているから、そんなところばかりに目がいく。こういう集団走行って、なんだか周りがみんな強者に思えて、置いていかれないように、なんて少し気が焦る。いやいや20km/hでも十分に間に合うんだから、と脚に言い聞かせる。

しばらくして、ペースメーカにしていたPronto/2005のおじさんは、少し前に僕が抜いてそれきり見失う。その頃から、紫のバーテープを巻いた黒いTrekに乗った女性とほぼ同じペースになった。ビンディングペダルにはしてなくて、クランクにはケイデンス・センサが取り付けてあった。彼女も(正面から見てないから歳はよくわかんないんだけど)漕ぎが安定していて強い走り。しばらくは彼女をペースメーカに設定して走る。

ときどき雨がパラパラと落ちてきて、加えてものすごい向かい風。ひょっとすると雨かと思ったのは波飛沫だったのかもしれない。それくらい海のすぐ側を走る。適当なアップダウンの繰り返し。それでもそんなに辛くはなかったかな。わりとあっけなく20km地点の相川エイドステーション(以下、AS)に到着。
スタートから20km地点まで