三連休第一弾、最終日

この三連休に直江津(というか渋峠)リベンジを企んでいた。来週の三連休は、(いまのところ)仕事が入っちゃっているのと、ひょっとして来週はもう渋峠は寒いんじゃないかという懸念と、今週は相方が遅い夏休みで東京にいないのと…いろいろ条件は今週にしかなかったのだ(たぶん)。

それでも、土日はなんだかんだで仕事が入ってしまったので、決戦は17日(月)。朝5時半の中央線に乗り東京・高崎と乗り継いで群馬大津へ(午前9時前に到着予定)。そこから、先月上れなかった草津まで行き、渋峠へ。そこから更に北上、峠をひとつ越えて直江津へ。午後9時前に電車に乗り長岡からMaxとき号に、24時18分に吉祥寺に帰ってくる予定だった。

地図も見返し、主要ポイントはGPSに入力、先月作ったキューシートも再登場、電池の充電も済ませ、あとはもう、五時半に吉祥寺駅に行くだけだ。った。

朝4時に目覚ましをかけて、えっと、起きたのは4時50分だった…笑。あ、う。間に合いません。群馬大津に行くだけなら、もっと遅い電車でも可能だけれど、直江津の20時52分の電車に乗らないと、今日中に帰ってこられない。それを逆算するとね…眠たい頭で計算して諦めた。

それから、二度寝(笑)、7時に起きて再起動。野暮用をいくつか済ませて、8時過ぎに出発。明確な目的地は決めてなかったけど、一応和田峠を目指す。

三鷹通りから東八、関戸橋から多摩サイ。四谷橋を渡って浅川沿いへ。多摩川は、先日の台風の影響か、水量は落ち着いていたもののまだまだ濁流だった。嗚呼、それにしてもやっぱり向かい風…。多摩サイまでは、それでも頑張れたけど、浅川に入ってからがくっと速度が落ちる。暑いよ。真夏のようだ。

浅川

以前何度か通った道、南浅川を高尾まで。高尾駅前で水分補給、そこから高尾街道を北上、都道51号、八王子霊園の坂を上って下りて、陣馬街道を左折。

陣馬街道

事前の調査通り、「夕やけ小やけふれあいの里」までは緩ーい上りで特に苦もなく。ここから、そのまま陣馬街道を進むか醍醐林道を進むか、選択を迫られる。が、先日の台風の影響か、陣馬街道は一部通行止めという掲示板があったので、醍醐林道を。林道というだけあって、道は細く、雰囲気のある通り。前半はまだ余裕で上れた(笑)。

醍醐林道

いや、実は醍醐林道も「路肩が崩れたため通行止め」の標識があったのだが、無視して上ってきてしまっている。中盤、傾斜が10%を越える頃から、路面の状態も非常に悪化、路面を覆い尽くす木の枝、鋭角に割れた石ころ、そこここから溢れ出す水。もちろん急傾斜。迷わずに、下車、押して歩く。歩く。歩くのも大変な路面状態。これはもはやサイクリングではなくハイキングである。

醍醐林道2

沢で顔と手を洗い、ボトルに水を詰め、再出発(えっと、徒歩…笑)。しばらくすると音もなくローディが上がってくる。もちろんサドルに跨ったまま、ペダルを漕ぎ続けて。Feltのフレームををぎしぎし言わせながら、それでも着実に押して歩く僕を過ごして。思わず「こんにちは、頑張ってください」と声をかける。もうね、このあたりは、青いままの葉がついた枝と石が路面を覆い尽くしてアスファルトの面なんて見えないくらい、酷い状態なのだけれど、それでも彼はぎしぎし上がっていく。凄いなぁ。見上げる彼のふくらはぎにも太ももにも立派な筋が見える。あそこまでならないとこの坂は上れないんだなぁ。自分の非力さを嘆きつつ、自転車を押す。そのすぐ後にオートバイに乗ったおじさんもあっさりと過ぎていく。

そこから、傾斜が落ち着くところは自転車を漕いで、急なところはまた押して、ひーふー上っていく。真っ赤なスペシャライズドのローディが追い越していく。ほんと凄いな、この坂を漕いで上れるなんて。

しばらく行くと、しかめ面で先ほどのスペシャのローディが下りてきた。なんだ、なんだ?と疑問に思うのもわずか、すぐにその理由がわかった。

醍醐林道3

道を遮断する土砂と枝と石・岩。土砂崩れである。さっきのスペシャに乗るローディはこれを見て諦めて同じ道を帰ったのだ。その前に追い越していったオートバイのおじさんが写真を撮っていた。酷いですねぇ、と言葉を交わす。だねぇ、でも先に一人自転車が越えていったよ。頂上はもうすぐなんだよ。と。そういえば、その先に行ったFelt乗りは戻ってきていないから、この土砂崩れを越えていったということだ。

醍醐林道4

路肩注意、の黄色い標識もなぎ倒されている。

醍醐林道5

Prontoは、そう、シクロクロスだよ。フレームを担いで土砂を越える。

醍醐林道6

振り返ってみる。

醍醐林道7

ここまでは路面より更に上方からの土砂崩れだったけれど、一カ所、路面から下方に崩れているところがあって、ここを通過するのはちょっと怖かった。アスファルト面表面より、下部は更にえぐれて崩れていた。

しばらくすると、頂上。後は下って和田峠に。っても、この下りも、道が荒れててちょっと怖かった。下りなのにちっとも爽快感がない。それは、このあと和田峠を過ぎても同じだった。

醍醐林道8

峠。先に過ぎていったFelt乗りが、休憩を終え下るところだった。やっぱり、路面悪化で相模湖方面には下りられないらしい。予定では藤野まで下りてそこから輪行のつもりだったんだけど、まあ仕方がない。再び高尾方面に下りる。

途中まではブレーキ握る手首が痛くなるくらいの急斜面。高尾からずっと陣馬街道で和田峠を目指すとこれを上ってくるんだよなぁ。信じられない。

醍醐林道9

カーブの合間にこんな景色を見つけられなければ、ほんとに手首と腕が痛いだけの下り坂。ちっとも気持ちよくない。笑。

なんて、実は途中方向感覚がわからなくなり、何故高尾方面に再び向かっているのか不思議でならなかったのだけれど、再度「夕やけ小やけふれあいの里」に着いて、案内板を眺めて、ようやく納得。

浅川リターンズ

帰りは八王子市内を通過して再び浅川沿いに。四谷橋で多摩サイに。

多摩川

四谷橋で上流を臨む。右側が多摩川、左が浅川。多摩川だけが濁っている。浅川はここも、ずっと上流も澄んでいた。ここで交わる。


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帰りも関戸橋から北へ、東八から三鷹通りで帰宅。事前の調べでは100kmにいかないと思っていたのだけれど、無事100km越え。