入崎ASから72kmのはじき野ASまで

ASの前、数百メートル手前あたりから標識が出て、ASが近づいたのがわかって心強いのだが、僕のサイコンで40km過ぎてもまだその標識が出ない。あれ?40kmじゃなかったっけ?とちょっと不安になるが、42km過ぎた頃にようやく標識。結局43kmくらい走ってようやく入崎AS

そこで、宿のおにぎりをもうひとつ(ふたつ入りだった)食べる。ボトルの水も補給。ここでも、それだけですぐに走り出す。とにかく自転車を降りると寒くて堪らない。

僕がASを出ようとしたときに入ってきた女性が、もう半べそで「こんなにしんどいとは思わなかったよぉ!」と目を真っ赤に腫らしながら仲間に訴えていた(笑)。

雨は断続的に降り続く。それでも乾いた路面が続く箇所もあったり、もうよくわからない。少なくとも天候の回復は望めそうにない。風も相変わらず逆風。この逆風は、Z坂を過ぎて島の反対側に回ったら順風になるのだろうか…なんて祈るように考えながら走る。

さて、そうこうするうち、その噂のZ坂だ。去年の110kmのコースはこの手前で折り返しだったはず。ばーんと目の前にZの字が見えると、確かに萎える。えー、あれを上るの?と。それでも、ひーふーと、なんとか上る。上ってしまえば、結果論だが(笑)心臓飛び出るほどしんどくはなかった。よっぽど、次の大野亀の坂の方がキツい。大野亀の坂は右の太ももが攣りそうだった。

このあたりまで、先のTrekの女性とほぼ併走していたが、彼女は坂を上りきってからが強い。脚を休めることなくつーっと行ってしまう。坂ではほぼ同じペースなんだけど、上ってから差がつく。

あ、あと、みんな下りが速い。そもそも僕が下りが下手だというのもあるだろうけど、やっぱりね、カンチブレーキの効きが心配なのもあって、なかなか下りの速度が上げられないこともある。どうしてもポイントのかなり手前でブレーキをかけてしまうんだよね…。それでもカンチブレーキにはかなり慣れたつもりなんだけどなぁ、とブレーキのせいにしつつ(笑)、上りでぐっと固まった集団が下りでまたばらけていく。
入崎ASから72kmのはじき野ASまで