君に見せたい景色

佐渡ロングライド前日の「ぶらりフリーライド編」は、書き始めてはいるものの、なかなかまとまらずに未だアップできず…。なんちゅーか、思い入れが強すぎてさ(笑)、あれもこれも書きたくなっちゃって、ちっともまとまらないのだ。

さて、そんな中(笑)、日曜日に相方と輪行&サイクリングを敢行。いや、敢行、なんて大した規模ではないのだけれど(笑)。

小径車(Bianchi Pisa Sport/2006)でしかもそれほど距離を走れず車道走行がまだ怖い相方と、一緒に走ろうとルートを探ると、結局毎回野川だ多摩サイだとなってしまう。それはそれで毎回新しい発見もあって面白いのだけれど(野川も多摩川も大好きな川だ)、例えば、僕は平日の休みに早起きして峠だ湖だってソロで走っていて、相方にこの山々をこの湖を見せたいと思うこともしばしばで、かねてから、その「君に見せたい景色」を叶えるには、もうどうしたって輪行という手段は避けられないと思っていたのだ。

そこで今回は、輪行の手始めとして、短区間・乗り換えなし・行った先で楽しめる、という三要素を鑑みて、調布から南大沢まで輪行して、尾根緑道(戦車道路)を走り、境川へ抜けて、余裕があれば川を下って南町田のグランベリーモールまで行ってしまえ!というプラン。

尾根緑道、旧名;戦車道路。僕もまだ行ったことがなかったのだけれど、その規模と由来にとても興味があって、ほんとは去年の11月に江ノ島に行った帰りに、境川からここを経由して南大沢に入ろうと実は企んでいたほど(失敗したのですが)。

さて、日曜日。まあいつものようにばたばたして出掛けるのがすっかり午後になってしまったけれど、調布駅で自転車をばらす。Pisa Sportに用意した輪行袋は、僕のと同じモンベルコンパクトリンコウバッグ。もともと、自転車を輪行袋に詰めるの下手で…自分のでもちょっと時間かかったりしちゃうのだけれど、小径車をバランスよく担げるようにばらすのも案外これが大変で。最初は両輪外してフレームに縛りつけようと思っていたのだけれど、どうにもバランスが取れなくて、結局、後輪は外さず、前輪だけ外して袋詰めにした。うう、スプロケでがしがしフレームに傷をつけてしまったよ。ごめん、今度タッチアップするから…。

調布駅京王相模原線に乗車。日曜の午後の下り電車はがらがらだった。袋に詰めた二台を担ぎ比べたら、ひょっとしたらPisa SportよりProntoの方が僅かに軽いかもしれない…。度々ごめん、相方よ、頑張って担いでね。

30分弱で南大沢に到着。案外降りる人がいるんだな。去年の11月に江ノ島に行ったときに寄ったきり、久しぶりの南大沢駅。駅前の多摩ニュータウン通り大垂水峠経由相模湖の帰りに走ってますね。改札出て自転車組み立てて、さあまず昼飯(笑)。

何だかのんびり食事してたらあらまあこんな時間。もう南町田まで下るのはこの時点で断念、境川を見て同じルートを帰ってこようとプラン変更。

多摩ニュータウン通りを少し南下、小山内裏公園から尾根緑道へ。

尾根緑道は予想通り、いや予想以上に気持ちのいいルートだった。それもただ整備された緑道というだけでなく、在りし日はここを戦車が走っていたという歴史を思うと、うーん、想像も膨らんで、とにかく走っていて気持ちがいい。大袈裟だが、こうして平和な日々に自転車を走らせている喜びを、本当に大袈裟だけどね、感じる。

尾根、というだけあって、しばらくは八王子市と町田市の市境の丘の上を(つまり左右両側が下り傾斜だ。どちらの景色も見下ろす角度)縫うように、そして緑道というだけあって、車道とは区切られていてたまに一般道と交差するくらいで、ほとんど自動車を意識せずに、そして川沿いのサイクリングロードとは違って適当なアップダウンもあって、本当に楽しく走れる。本格派には、まあちょっと距離が短いけれども(笑)、サイクリングにはもってこいだ。実際、何台もの自転車とすれ違ったし、散歩、ランニング、犬の散歩…思い思いにこの道を活用している人たち。多摩サイの倍以上の道幅があるから、自転車以外の人がいてもそんなに危なっかしくないのもよい。

デジカメは持参したのだけれど、結局一枚も撮らなかったから、画像はなし。尾根緑道(戦車道路)はいろんなサイトで解説されているので、探して想像を膨らませて欲しい(笑)。ほんと素敵な道です。

Alpslabこの日のルート

尾根緑道の東の端から一般道に、桜美林の脇を通って境川まで下り、川を前に「この川に沿って下るとばーんと目の前に江ノ島なんだよ」って説明しても、このあたりの境川はまだただ住宅街を縫う小川なので、ちっともそんな情緒がなくてイメージしづらそう…説明すればするほどむなしくなる感じ(笑)。こればかりは走ったことのある人でないとわからないだろうな。

さて、南町田に行くのはもう諦めていたから、また同じルートで小山内裏公園まで戻る。いや、単純に往復しても面白い、尾根緑道。かなり気に入った(笑)。

南大沢まで戻って、まだ行ったことのなかったラ・フェット多摩南大沢へ。一歩足を踏み入れた途端、あれ?グランベリーモールと雰囲気が一緒だ(笑)。モンベルに行ってアディダスのアウトレット見て、食事して。これは(モンベルに関しては品揃えが違うけれども)わざわざグランベリーモールまで行かなくていいのでは?と相方と笑っていた。それくらい相似している。ひょっとして母体が一緒?と調べてみたら、ラ・フェットは三井不動産グランベリーモールは東急で、どうやら関連はないみたい。でも雰囲気はとても似ている。

多摩ニュータウン通りを下って関戸橋まで行って、そこから多摩サイ経由で自走して帰るか、という案もあったが、多摩ニュータウン通りは道幅は広くて走りやすいけれど案外冗長で退屈なので(ソロなら自走しただろうけど)、帰りも輪行することにした。輪行と決めた途端、南大沢で夕飯&ビール(笑)。

いやあ、走行距離は短かったものの、非常に面白いサイクリングだった。