春の匂い

先日復路の途中から神田川沿いを走ってから、それから復路は毎日川沿いを走っている。細かい起伏やタイル張りの場所も多くスピードはそれほど出せないけれど、自動車と併走しなくて済む分ずいぶん気が楽で、復路という幾分開放的なフィーリングによく似合う、気がする。終点が井の頭公園というのも、またよい。いや、もちろんほんとの終点は自宅なのであるが。

雨降りの翌日ということも影響していると思うけれど、神田川沿いは今にも弾けそうな春の匂いが、そこここにむんむん溢れていた。まだだよ、まだだよ、でももうすぐだよ、と声が聞こえるほどだった。桜が咲き誇る前に(つまり混む前に)一度昼間に走っておかなくてはならない。叶うだろうか。

今年は、冬が冬らしく久しぶりに寒かったせいなのか、それとも2月から自転車に乗り始めたせいなのか、はたまたそれだけ僕が年を取ったせいなのか、ちっとも理由はわからないけれど、あんなに冬好きで、例年のこの時期は冬が終わってしまうことを嘆いていたのに、ちょっとだけ春が来るのが待ち遠しい(笑)。